Power on Demand(POD)サーバーで発生するエラーコードとその詳細を説明いたします。
PODライセンスをご利用時、エラーが発生すると特定のエラーコードが表示される場合があります。
STAR-CCM+ユーザーガイドに記載されている通り、エラーコードとその詳細は下記のようになります。
| エラーメッセージ | Description （説明） |
| FAILED_TOKEN_NOT_RECOGNIZED -20001 |
このエラーはLM_PROJECT または -podkey を介して渡されたキーが PoD データベースに保管されているいずれのキーにも一致しないことを示します。入力したキーが有効であることを確認してください。 キーはバイナリ文字列で、Base64 のエンコードを使ってテキストの文字列に変換されます。したがって一般に文字長は 24 または 28 です。有効な文字は、52 個の大文字と小文字、0～9 の数字、+ および / の記号です。 |
| FAILED_TOKEN_EXPIRED -20002 |
このエラーはユーザーが作成したキーの期限が切れたことを示します。この問題を解決するには、新しいキーを作成してください。 |
| FAILED_TOKEN_NO_CREDIT -20003 | このエラーはPoDキー作成時に設定したクレジットの上限値を超過したため、無効になったことを示します。この問題を解決するには、新しいキーを作成してください。 |
| FAILED_TOKEN_IP_ADDRESS_NOT_IN_RANGE -20004 | このエラーはユーザーのIPアドレスがサポートセンターポータルアカウントに保管されているキーに設定された許容範囲に一致していないとき表示されます。この問題は、勤務先の会社が NAT （ネットワークアドレス変換） を使用しているため、マシンが社内のネットワークでは 1つの IP アドレスを使用し、外部のネットワークに対しては別の IP アドレスを使用していることが原因である可能性があります。PoD サーバーは外部ネットワークにあるので、ユーザーはキーの作成時にこのオプションを選択する場合、正しい IP アドレスの範囲を確認する必要があります。この問題は、新しいキーを作成して、IP レンジの制限オプションを有効にしないことで回避できます。 |
| FAILED_NO_CREDIT_AT_ALL -20005 | このエラーはユーザーの PoD アカウントにクレジットが残っていないことを示します。クレジットの有効期間は 12 カ月です。したがって、このエラーは未使用のクレジットが期限切れになった可能性を示唆しています。この問題を解決するには、クレジットを購入してください。 |
| FAILED_NO_PROJECT -30001 | このエラーはユーザーが環境変数または -podkey コマンドを介して LM_PROJECT を設定していないことを示します。この問題を解決するには、LM_PROJECT という名前で環境変数を作成し、ご使用の PoD キーを変数値として入力してください。または、-podkey <キー> コマンドを使って Simcenter STAR-CCM+ を起動してください。 |
| FAILED_NO_CONNECTION -30002 | このエラーは PoD サーバーがライセンスデータベースに接続できなかったことを示します。このエラーは PoD サーバーに問題が発生した場合に表示されます。 |
| FAILED_REFUSED_CONNECTION -30003 | このエラーは PoD サーバーからライセンスデータベースへの接続が拒否されたことを示します。このエラーは PoD サーバーに問題が発生した場合に表示されます。 |
| FAILED_EXPECTED_FAILURE -40001 | このエラーは PoD ライセンスサーバーの定期的メンテナンスの実施中にのみ表示されます。 |
| FAILED_UNCHARGED_CHECKOUT -50001 | このエラーは、STAR-CD PoD 用に表示され、starsuite ライセンスの前に hpcdomains ライセンスのチェックアウトが行われたときに起こります。このエラーは、ユーザーがローカルサーバーから starsuite のチェックアウトを行い、PoD サーバーから hpcdomains のチェックアウトを行ったことを示しています。この問題を解決するには、ライセンスの出力内容を見て、チェックアウトの順序を確認してください。starsuite ライセンスは hpcdomains ライセンスの前にチェックアウトする必要があります。 |
以上のようにPoDサーバーに由来するエラーメッセージを受け取った際はエラーコードに対応する説明を参照し、根本的な問題を解決ください。
お困りの際は、ケースを作成しSTAR-CCM+のサポートまでお問い合わせください。
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